本記事は、PC引越しソフトEaseUS Todo PCTransのレビュー記事になります。
目次から、見たい項目にスキップも出来ますのでご活用ください。
はじめに
皆さんこんにちは、コウです。
皆さんは新しくPCを買い替えたときなど、古いPCからのデータ移行はどのような方法でやっていますか?
ある程度知識がある人が新しく自作で組み立てる場合はCドライブ以外のSSDやHDDに関しては新しいPCに移設すればデータはそのまま使用できますが、Cドライブ内のアプリデータやライセンス付きのソフト(MS Officeや動画編集ソフトなど)を以降する場合はライセンスを再認証したり、起動出来ずに結局再インストールしたり、非常に手間がかかりますよね。
私も近々PCを新しく自作で作ろうと思っているところで、PC間のデータ移行をどうしようかと考えていたところ、提供orレビュー依頼を頂いたので、実際に使ってみた上で皆さんにも紹介していきたいと思います。
紹介するソフト EaseUS Todo PCTrans
今回提供頂いて紹介するソフトは、以前のSSD換装時のクローン作成方法の記事で紹介したソフトEaseUS Todo Backupと同じ会社Ease Us(イーザスソフトウェア)から出ている
EaseUS Todo Backupについての記事も合わせて読みたい方はこちらもご覧になって下さい。
EaseUS(イーザスソフトウェア)とは?
EaseUSは2004年に中国で創立された会社で、主にPCでのストレージ関係のソフト(リカバリー、バックアップ、データ移行)を多数制作している会社です。
最近では、スマホ(iOS、Android)向けのデータ復旧ソフトもリリースしているみたいです。
EaseUSのソフトは使いやすいものが多く、特に日本語対応しているのが嬉しいところです。
英語のみのソフトだとなんとなくで使っていることが多く、使い方を調べながらやらないと扱えない物が多いんですが、EaseUSは完全日本語対応しているので初心者でも扱いやすいソフトが多いので万人にお勧めできる物が多いです。
EaseUS Todo PCTransで出来ること
EaseUS Todo PCTransで出来ることを主にまとめてみました
- PC→PCへのデータ移行
- 移行元のPCから別(移行先)のPCへのデータ移行
- PC内のアプリを別のドライブへ移行
- 例としてCドライブのアプリをDドライブに移行するなど
- ユーザーアカウント(Microsoftなど)の移行
- 個人設定などもまるごと移行できます
- WindowsXP、7、8からWindows10へのデータ移行
- 32bitから64bitへ変換してからデータ移行
- システムクリーンアップ
- 不要なシステムファイルを自動で探してくれ、不要なデータを削除できるのでディスク領域を節約できます。
- 大容量ファイルを検索して削除
- ドライブ内の大容量ファイルを検索してくれるので大容量ファイルの中に不要なものがあれば削除することでディスク領域不足の解決に
といった感じになっています。
最後の2項目のディスククリーン系の機能についてはストレージ関係のソフトを専門に開発しているEaseUSだからこそ出来る嬉しいおまけ機能かな、と勝手に思っております。
古いOSからの移行や32bitから64bit変換してから移行出来るのであらゆる場面を想定してよく作られているソフトだなと思います。
転送方法
次にデータ移行を行うための移行手段についてまとめました
- 有線LANまたは無線LANでネットワーク経由で転送
- 同じネットワークに2台のPCが繋がっていればそのままネットワーク経由で移行できる
- LANケーブルでPC同士を接続して転送
- ネットワークに接続して転送したくない場合などは、LANケーブルで直接接続することでも転送可能
- イメージファイルで移行
- 移行元のPCからUSBメモリやCDディスクにイメージファイルとして保存して移行先のPCでイメージファイルを復元することで移行できる
主にこの3つの方法でデータ移行が出来ます
ネットワーク経由でデータ移行する方法が一番簡単で主流だと思います。
Microsoft Officeなどのアプリはライセンスごと移行可能
EaseUS Todo PCTransで個人的に一番優れていると思った点が、対応しているアプリだとライセンスの再認識などの手間がPCTransでデータ移行すれば一切不要なところです。
すべてのアプリに対応していることはもちろんあり得ないので、使っているアプリケーションがPCTransでライセンス毎移行できるものであればに限りますので、限定はされます。
ですがPCを買い替え毎にMicrosoft Officeをライセンス毎買い直しされている方は少なくないのではないでしょうか?
せっかく永続版のパッケージを購入されているのであれば引き継いで使うことが出来るので是非、活用して頂きたい機能ですね

EaseUS Todo PCTransで公表されている対応アプリケーションは画像のものになります。
公表されていないものに関しては実際にやってみないとわかりませんね
※ライセンスが引き継げるのは主にパッケージ版に限るので、メーカーノートPCなどにプリインストールされているMicrosoft OfficeなどはOEM版(1台のPCに限りライセンスが紐付けされている)なのでライセンス移行は不可能です。
Outlookに関して
Microsoft Office等のライセンス移行については紹介しましたが、Microsoft Officeの中でもOutlookに関してはビジネス用途に使われている方も多く、大切なデータが多く入っていると思います。
EaseUS Todo PCTransで移行すればそんな大事なデータ(メール、連絡先、登録しているアドレス、設定)などをすべてまるごと移行出来ます。
詳しい移行方法をEaseUSのHP内の記事で見つけたのでリンクを貼っておきます。
料金体制について
料金体制、プラン比較について表でまとめてみました
Technicianパッケージについては企業向けパッケージですので今回は触れていませんが表には入れてます。
比較対象 | Free | Trial | Pro | Technician |
---|---|---|---|---|
PCから別のPCにアプリ移行 | 2アプリまで | ✕ | ○ | ○ |
ローカルディスク間のアプリ移行 | 2アプリまで | ✕ | ○ | ○ |
PC→PCのデータ転送・バックアップ | 500MB以内 | ✕ | ○ | ○ |
ディスククリーンアップ | 500MB以内 | 500MB以内 | ○ | ○ |
PC→PCWindowsアカウント移行 | ✕ | ✕ | ○ | ○ |
無料技術サポート | ✕ | ✕ | ○ | ○ |
ライセンス所得可能数 | 2PC | 1社内にて無制限 | ||
ドメインアカウント移行 | ✕ | ✕ | ✕ | ○ |
テクニカルサービス利用 | ✕ | ✕ | ✕ | ○ |
料金(1年間) | 3,980 | 39,800 | ||
料金(2年間) | 5,980 | 71,880 | ||
料金(永久) | 8,390 | 問い合わせ |
この表でも分かるように製品版とFree版の間にある、謎のTrial版という存在・・・
私もFree版と勘違いしてTrial版をダウンロードしていました。
コチラがTrial版のダウンロードページ
Trial版ですとディスククリーンアップしかできない(しかも500MB以内)でなにもできないのでまずは、無料のFree版からダウンロードしましょう。
Free版はコチラからダウンロードできます。
とはいってもFree版でも2アプリまでの移行と500MBのデータ移行しか行えないので、本格的に使うには製品版の購入が必須です。
PCTransを使うタイミングとしてはPCを買い替えたタイミングなどがほとんどだと思うのでデータ移行を頻繁に行う方でもない限りはProの1年版を購入するのがオススメです。
実際に使ってみた
さて、ここからは実際にEaseUS Todo PCTransを使ってみていきたいと思います。
まずはPC2台にEaseUS Todo PCTrans Freeをダウンロードした状態でFree版から検証を行います。

PCからPCへのアプリ転送を行ってみます。
Free版なので2アプリまで転送可能です。
送られる側のPCもEaseUS Todo PCTransを起動していないと認識されないので起動しておきます。
2台共この画面にしておいたらPCからPCへをクリックします。

するとネットワーク上のEaseUS Todo PCTransが起動されているPCが認識されました。
PCで設定しているアカウント名で表示されるみたいです。
接続するには接続先のPCログイン時に必要なパスワードを入力します
もしPCにパスワードを設定していなければ空で大丈夫です。

チェック項目が少し分かりにくい例えだったので補足で説明しておきます
- ローカルPCから移行
- 操作しているPC→接続先にデータ転送
- ローカルPCに移行
- 接続先のPC→操作しているPCにデータ転送
どちらかにチェックを入れたら接続するをクリックします。

すると分析中となり、PC内のアプリをスキャン中となり分析してくれます。
分析が終わるとこのような画面に。

なにもしない状態だと分析して対応済みのアプリとCドライブ内のファイルにチェックが入っていました。
アプリのところにマウスをもっていくと編集がクリックデキルのでクリックするとアプリを詳しく選択できます。
対応済み、ほぼ対応済み、非対応、既存(転送先にも存在するアプリ)とジャンル分けしてくれていたので非常に見やすくなっていました。

今回はほぼ対応済の中にあった、最近ハマっているゲームのヴァロラントを転送してみることにします。
転送したいアプリにチェックを入れたら完了をクリックします。

ファイル側は今回、転送しないのでチェックを外しておきました
なので手動でチェックを入れた2つのアプリだけを転送してみます。
リモートPCのオペレーティングシステムの復元ポイントを作成
にデフォルトでチェックが入っていますがこれにチェックが入っていることで、転送後、動作に不具合が起きた場合、転送前の状態まで復元することが出来るので絶対にチェックを外さないように注意しましょう。
転送をクリックすると、転送が始まります。今回は容量が少なかったのですぐ終わりました。
転送完了後、転送先のPCを見てみるとCドライブにヴァロラントが入っていて、デスクトップにショートカットも出来ていました。
早速アプリを起動

うーん。。。エラーが表示されて、起動できませんでした。
ゲームに関してはネットワーク経由で普通に各PCでダウンロードしたほうが良さそうですね。
今回は駄目だった場合の復元も検証してみたかったので丁度いいと思い、転送前の状態まで復元してみることにしました。
復元方法
復元方法は非常に簡単でした。
画面右上赤丸をクリックして転送ログにカーソルを持っていくと、エラーで復元したい過去の転送方法を選択できます。
- PCからPCへ
- イメージ転送
- アプリの移行

今回はPCかPCへを行ってエラーが出てしまったのでPCからPCへをクリックします。

すると、過去の転送ログが表示されるのでエラーになった転送ログを選択します。

するとWindowsのシステムファイルと復元が開始されるので次へをクリック

そしてPCTransで選択した復元ポイントをもう一度選んで次へ

Windows(C)が2つありますが片方は転送元のCドライブなのでチェックが入りませんが気にしなくて大丈夫です。
復元したいPC側のドライブにチェックが入っていることを確認したら次へをクリック

問題なければ完了をクリック

最後に警告が出ますので、はいをクリックしたらPCがシャットダウンして復元が始まります。
以上で復元の手順は終わりです。
あとは復元が終わるのを待つだけです。
復元には時間が結構かかりました。1つのアプリだけを削除して元の状態に戻すだけだったのですが、それでも15~20分くらいかかりました。
大規模にデータ移行したら数時間はかかりそうですね。
製品版を導入
アプリを2つ転送してしまったのでFree版ではもうアプリが導入できなくなってしまったので有料版を導入しました。
今回提供頂いているのはProの1年版。30日間返金保証もありますので安心して購入できるかと思います。
購入すると、ライセンスキーが発行されるので、アップグレードからライセンスキーを入力して認証をクリックすれば認識されます。

これでアップグレートは完了です。

Pro版にアップグレードして気付いたんですが、Proになると転送先のPCもProにアップグレードしないと認識してくれませんでした。
2台のライセンスというのは、そういう意味だったようです。
なので転送先も同じライセンスキーを入力してアップグレードしました。
今回は、対応済みとなっているアプリを転送します。

ブログの画像編集でよく使っているPhotoScapeを移動してみます。
同時にファイル転送も試してみたかったのですが、問題が発生です
保存場所は指定できない

移行メモで確認してみると、移行元PCと移行先PCで対応するドライブがない場合、隣接するドライブに転送されるとのこと、、
これはどういう意味かというと
移行元PCのデータ保存用に使っているHDDのドライブ文字は(G)です。
そして、移行先PCのデータ保存用HDDのドライブ文字は(E)
こうなるとドライブ文字が一致していないので移行元の(G)に近いドライブ文字の場所に転送されるということです。
移行先PCはこのように

BIOSデータが(F)で入っていますね。
なので移行元(G)から転送すると隣接するこの(F)ドライブに入ってしまうので転送できません。
なので、今回の検証としては対応済みのアプリPhotoScapeのみの転送を行います。
対応済みアプリは問題なし
それほど容量もなかったので転送は数秒で終わり。
移行先PCで再起動を要求されたので再起動してPhotoScapeを起動したところ、無事に使えました。
PCを買い替えた場合などの丸ごと移行など
今回は検証できませんでしたが、PCを買い替えた時、データを丸ごと移行する場合に参考にできそうなページを見つけたのでご紹介しておきます。
コチラ
また、Windows7からWindows10への移行方法も紹介しておきます。
コチラ
さいごに
今回はEaseUS Todo PCTransを紹介、レビューしてみました。
ちょうどいいデモ機になりそうなPCがなかったため、メイン機とサブノートPCで行ったため実検証はあまり行えませんでした。(とくにMicrosoft Office関係の移行)
今回の検証で実際に使ってみた範囲での感想をまとめてみます。
アプリの移行に関して
ワンクリックで非常に簡単で対応済み、非対応などと分けてくれているため、対応済みとなっているアプリだけを移行して、対応していないものは取り直すという使い方をすれば不具合は起きないと思います。
ほぼ対応済みのアプリは、できるなら新たにインストールし直した方がいいと思います。
ファイル転送に関して
私のように自作で複数ストレージを追加している方は移行先PCのドライブ文字を同じにしないといけない、など色々面倒なので
移行先ドライブの選択が出来れば◎
補足ですが、EaseUSにこの件で問い合わせてみたところ、現在のバージョンではドライブ指定に関してはやはり、対応していないとのこと。
ですが今後のアップデートで対応していく予定はあるそうです。
対応してくれれば嬉しい限りですね。
総まとめ
私の使用環境が少し特殊(ドライブ文字は増設などでかなり変わっている)だったものの一般ユーザーの方には問題ありませんしMicrosoft Officeなどの高いソフトも移行出来るので移行する際に1年版を購入して移行を行えばコスパも高くオススメできます。
普通のPCならメインにCドライブ、データ用などにDドライブ、の2つの構成が多いと思いますので、そんな方は問題なく移行が行えると思います。
なので、メーカーPC、BTOパソコンなどを購入してドライブの増設などを基本的にしていない方であれば問題なく移行可能なのでオススメ出来るソフトでした。
今回の記事は以上になります。
筆者
きまぐれ夫婦 旦那 コウ